ヤマハが環境問題を考えて、木材資源の有効活用を目指し、新たに「竹材」を使ったギターの開発にチャレンジして発売したモデルです。残念ながら、短期間で発売停止になった悲運のギターです。それ故に流通量が少なく、現在では割と入手困難な状態です。さらに経年を考慮すると美品の部類はかなり稀少ではないでしょうか。
ルックスは他に無い独特の姿が本当に美しいギターです。それはもう工芸品レベルですね。まさに「和のギター」と言ったそんな雰囲気を醸し出しております。
サウンドもFGらしい、シャキっと歯切れのよい音はしっかりあります。これが竹材の音なのか、クリアな気持ち良い抜け感があります。
さらに工房にて音質に関わるパーツであるナット・サドルを牛骨で作成してもらい、ブリッジピンもエボニーに交換しました。(オリジナルはありません)ネックは気持ち順反り気味。12Fの弦高2.3mm/2.0mmに調整。ロッド締め側余裕がありますし、サドル高さも若干の調整は可能な高さがあります。フレットはまだ8分くらいはあります。
ペグが安物に交換され、結構雑に交換がされていたので、オリジナルと瓜二つのGOTOH製のペグに交換。素人試しで交換しようとしたのでしょうか、前パーツの名残で、1弦と6弦のペグ付近埋め戻しや1cm弱の表面クラック補修跡があります。強度は問題ありません。ヘッドやネック裏に若干小さなアテ、線傷ありますが、トップ・サイド・バックは年式の割に綺麗な状態です。
ケースはオリジナルではありませんが、こちらもそれに近い当時物のヤマハ純正ハードケースが付属します。
FGファン、コレクターの方、是非よろしくお願いします。
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